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"922: 名無しの心子知らず [sage] 2011/12/26(月) 08:46:02.78..."

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“922: 名無しの心子知らず [sage] 2011/12/26(月) 08:46:02.78 ID:P8Q77nNC

流れ読まず投下。
小学生のころ、家が超絶貧乏でクリスマスプレゼントをもらったことがなかった。
すでにサンタクロースを信じる歳ではなかったけど、毎年何をもらう(もらった)かで
盛り上がる友達がうらやましくて、
その年は自分もプレゼントがほしいとねだりまくった。
母親は困った顔をしてた。今思えば、年を越すのもやっとで余計な金なんてあるわけなかった。
でも25日の朝、枕元に赤い封筒を見つけた

2011/12/26(月) 08:48:27.25 ID:P8Q77nNC

開けると、中には小切手。額面は3000円。
もちろん本物じゃない。母親の手作りだった。
けど「○○(←わが家の名字)銀行」とかきちんと印字されてて、子供の目には
なかなか本格的に見えた。
プレゼントが買えなかった母親の苦肉の策だったが、
小切手とかかっこいい!と思ってめちゃくちゃ喜んだ。
何よりクリスマスプレゼントがもらえたのが嬉しかった。
もったいなくて引き替えないまま、そのうち存在を忘れてそれっきり。
最近ふと思い出して、母親に「あれって引き替えに来ないところまで計算してたんでしょ~?」
と笑いながら聞いてみた。
そしたら母親がタンスの奥からポチ袋出してきた。
鉛筆で「小切手用」って書かれてて、中には千円札と500円玉で合計3000円入ってた。
クリスマスには間に合わなくてプレゼントは買えなかったけど、
その後でいつ小切手を引き替えに来てもいいように準備してたんだよ、って言われた。
日々の生活もままならない中、この3000円を使わずに取っておくことが、
当時どれほど大変だったか。
別に不渡りでも全然良かったのに。そう思って泣けた。”

- 小切手 続・妄想的日常

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